アントニオ・チッテリオ作 vitra Ad Hoc

1950年にイタリア・メーダに生まれたアントニオ・チッテリオは、家具職人の父親を持ち、物心がつく頃には、すでにデザイナーになることを決めていました。

13歳からデザインを学び始め、1972年に名門ミラノ工科大学建築学部を卒業、同じく建築家・デザイナーのパオロ・ナーバと共同で事務所を設立します。

そしてすぐに、イタリアモダン家具の最高峰「B&Bイタリア」、世界的なインテリア照明メーカーの「FLOS(フロス)」などとの共同制作を開始し、優れた作品を次々と発表していきます。

1986年には、Vitra(ヴィトラ)社からオフィス家具のデザインを依頼され、新しいワークスタイルの研究から始め、それらのためにデザインされた家具が市場性を持つ1995年頃に、発売のタイミングを合わせるという提案を行ったという逸話もあります。

アントニオ・チッテリオは、家具を単体の機能で捉えるのではなく、それを使うことで空間を快適にするもの、その一部としての家具製作を念頭に置いていました。